帰宅後はアニメとミステリーとともに

ツイッターや読書メーターでは書ききれなかったミステリーの感想やアニメの考察など

文学フリマ東京の宣伝(もしくはアニメクリティークの寄稿文に書かなかったこと)

 

ただ宣伝だけでは味気がないものです。

書かなかったというより寄稿文で書くには話が逸れてしまうことを書いていきます。

キズナイーバー

画面の特徴としてという色を多用していることが上げれます。(7話が特に顕著)

夕焼けにしても、傘にしても心を惑わします。

 終物語上巻落語心中

実はどちらも叙述トリックを使っているということで書きたいなとは感じていました。

終物語についてはかなり触れているので、落語心中をメインにします。

落語心中の叙述トリックにおいて重要なのが、1期はあくまで八雲が語った「回想」(実は一部に偽の回想があった)を、映像にしたということです。叙述トリックは「作者が読者に対して仕掛けるもの」*1です。

ですが、(物語の登場人物である)八雲が真実を言わない理由は、心理描写を見ても不自然さが無いのです。

真実が露見するもののそれは松田が言ったもので、八雲が語った訳ではなくある人物を守り抜いたということもポイントでしょう。

 

昭和元禄落語心中(10)<完> (KCx)

 

 

*1:原作と映像の交叉光線(著千街晶之