帰宅後はアニメとミステリーとともに

ツイッターや読書メーターでは書ききれなかったミステリーの感想やアニメの考察など

アニクリ、リズと青い鳥特集号に寄稿しました(もしくは学校という空間・図書室という特殊な場所)

作品が始まって感じたのは細かい動作に様々な意味を見出せるという良さがあるところです。それは作中作においても同じです。
そのことを伝えるための序盤の展開と考えると、作品の性質をよく伝えていたといえます。
鑑賞回数を重ねても、新たな発見や視点を見つけることが出来るのです。
今回アニクリに書いたのは、そんなリズと青い鳥における自分が重要な部分だと特に感じ、要点を抑えたものと考えています。 (ちなみに場所はコミケの最終日である3日目、日曜 東ナ35aです)

nag-nay.hatenablog.com

宣伝はこれくらいにして、
ここでは、リズと青い鳥の中に登場する図書室(作品内では「図書館」という言葉で言及される)について簡単に考えてみます。
公共の図書館と学校の図書室との違いを考えてみましょう。
第一は使用人数の違いです。
よほど人口が少ない環境でない限り、学校の図書室が、公共の図書館より使用人数が多いということはないでしょう。
(大学の図書館となると話は別になるかもしれません)
第二は遅延に対する措置です。
公共の図書館において遅延しても、それを知らせる文章がくるまでにも時間があり、新たな資料が借りれなくなるとペナルティに留まります。(長期間であるなら、違う場合もあるかもしれません。もちろん良くはないのですが)
では学校の図書室はどうでしょうか。
専門の司書や担当の先生がいても良いものですが、リズにおいて現れることはありません。
鎧塚が図書を遅延したことによって図書委員に小言を言われる訳ですが、図書委員も学校の生徒という意味では鎧塚と立場は変わらないはずです。
ここが学校の図書室における特殊性と言えます。
図書室も学校という特殊な空間の一部だと認識できるでしょう。
学校が舞台でほとんどが学校内で完結する物語においても、詳しくは述べませんが、重要な場面なのです。
ここで書いたのはアニクリで書いた一部分の導入と考えてもらえればと思います。