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帰宅後はアニメとミステリーとともに

ツイッターや読書メーターでは書ききれなかったミステリーの感想やアニメの考察など

ディメンションW・アニメと原作の差異(もしくは省略される表現・強調される表現)

アニメでは時間が限られているので、原作から省略される場面が出てきます。

原作との差は多かれ少なかれ出てくるので、通常アニメを見る際はあまり気にしません。

ただ、この「アニメ通りの原作なら、短編が得意な人なのだろうか?」と思ったほど一シーン、一シーンで言葉なしに設定が説明され、言葉での説明も短く収められています。

原作と違いがあることは色んな人のツイートだけで分かったので、検証する必要があると思い、原作を買って確かめてみました。(ただし、アニメより先の展開を見ないため3巻で見るのを止めています)

 

(アニメだと1話にあたる原作のシーン)

「なんでもないただのペットボットだ」

「コイルも正規品どこからか紛れ込んで来たんだろう」

というシーンが原作にあります。

アニメだと冒頭でネコの背中にコイルが入っているワンシーンで

「動物にもコイルをつけるほど、コイルが浸透しているということ」を説明しています。

 

2話ではハトの扱いでしょう。

原作だと1巻の終わりあたりで既に登場しています。時系列としてもアニメより早い段階です。

アニメでも確かに登場しているのですが、

見ている側としては単なる演出として処理されてしまうものです。

「干渉している装置」は高い所にあるとして、どこにあるのか?と謎が残ります。

 

3話は原作をかなり省略されたものになっている他に、(設定は同じなのですが)何故、マブチ・キョーマが釈放されたのか?、ニューテスラのCOO、クレア・スカイハートが関わってくるのか?という原作には、無い謎が生まれます。

それは孫があの子供の中にいたからという理由なのですが、設定がうまく活かされています。

(4話は5話が終わってみないと良かったかは判断が付きません。)

 

注目しなければならないのは色々と省略されている中で、

強調されているマブチ・キョーマ(以下 キョーマ)と百合崎ミラ(以下ミラ)との正反対にも思える関係です。

キョーマについていえば、原作と比べても無表情。身体能力のすごさは人間を超え、ロボット(アンドロイド)のようなイメージを抱きます。

ミラに関していえば、涙が出て、感情豊かでアンドロイドのはずですが、むしろ人間のようなイメージを抱きます。

詳しく言えば、ナノマシンを血液のように循環させたり、睡眠とトイレに行く必要があったりと「人間に近づける」という製作者の意図が見えます。

ここが重要なのは原作でも同じなので、徹底したと言えます。

 

心情面での正反対に思える関係を短い時間で強調しているのが、トイレのシーンです。

原作にもこの場面自体あるのですが、違いがあります。

原作ではキョーマが急いでドアを閉め、ミラが慌てて説明をしています。

アニメでは、アンドロイドだけど次回からはこんなことが無いように鍵をつけるかバスルームをつくってほしいという原作よりも長い説明が入ります。

そしてそれをずっとキョーマが聞いています。

キョーマはずいぶん長くトイレを開けたまま、表情変えずにミラの説明を聞いていたことになります。

少しも恥ずかしがらず、慌てず、無感情なのではと疑いたくなるシーンです。

ミラについていえば、冷静に対処をしていますが、汗での表現と少し早口になっている(ように聞こえる)ことを考えると恥ずかしがっているのは確かでしょう。

こうした違いは小さな差ではあって伝えることが変わってくる重要なものです。

 

駆け足となった気がしますが、今の所の試論です。

面白いアニメなので、今後も注目していきます。

 

ディメンションW(1) (ヤングガンガンコミックス)